当クリニックでの不妊治療とは

当クリニックの不妊治療は、「経済的負担の少ない、できるだけ自然に近い妊娠」を目指しています。
多くの方々が、現在の不妊治療は体外受精を中心に行われていると思われているようですが、実際には人工授精までの治療で妊娠するケースが多いからです。しかし、患者様によっては体外受精が必要なケースもあります。
そこで当クリニックでは、患者様一人一人の状態をしっかり見極めた上で、治療段階を次第に高度なものへと上げていく「ステップアップ方式」を取り入れています。これにより、最小限の治療で妊娠でき、来院した60%の方に妊娠していただいています。

当クリニックの不妊部門は、2020年度より、さっぽろARTクリニックとの提携を行いました。
これにより、人的交流が盛んになり、最新情報の共有が可能となり、体外受精の技術力と成績の向上につながると思われます。

また、体外受精が必要な患者様の中で、当クリニックにて数回の胚移植により、結果の得られなかった方には、さっぽろARTクリニックへの転院を勧めています。
これは、当クリニックでの体外受精の妊娠例が2.3回までの移植に集約されているからです。
決して独りよがりの治療にならないよう、クリニック全体で治療に臨んでいきたいと考えています。

さらに当クリニックの特徴としまして、体外受精へのステップアップ前に腹腔鏡検査を勧めています。
体外受精はあくまで体外受精を行わなければ妊娠成立が困難な症例に行われる治療手技であり、適応を厳密に決めるためには腹腔鏡検査が必要と考えられているからです。特に、自然妊娠を望む若年女性に対しては腹腔鏡が勧められています。しかし、36才以上の年齢になると、腹腔鏡検査後の6か月以内の累積妊娠率が下がるとの報告や体外受精の妊娠率が下がることから、早めの体外受精へのステップアップを勧めています。

当クリニックにおける
不妊治療の流れ
(ステップアップ方式)

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STEP.01 検査

まず当院では、来院された患者さまに一通りの検査をして原因を調べます。
検査をすれば、ほとんどの場合原因が分かると考えていらっしゃるかもしれませんが、実際には原因不明という場合が非常に多いのです。

STEP.02 タイミング指導

不妊原因が分かった場合には、原因に対する治療を行います。
そして、その治療と並行してタイミング指導(いつ排卵日なのかを調べて、その少し前から排卵日の間に夫婦生活をしてもらう)を行います。

経膣エコーによる卵胞経の計測や尿中LH検査などを行うことで、排卵日を正確に予測し、排卵日前に夫婦生活を持つように医師がアドバイスするもので、不妊治療における第一段階の治療法です。

一般的には、検査にて問題のない夫婦が排卵日付近でタイミングを行うとひと月(1回の排卵)で約20~25%の確率で妊娠すると言われています。
また1年で約80%の夫婦が妊娠し、さらにもう1年タイミングを行い続けることにより妊娠に至るカップルは2年間で約90%と言われています。
  • 生理2~5日
    あらかじめ排卵誘発剤が処方されている場合は、排卵前の通院のみになります。
    事前に処方がない場合は生理の最初に来院していただき、ホルモンの状態や子宮・卵巣の状態をチェックすることがあります。
  • 排卵前
    血液検査と超音波検査を実施し卵子の成熟をみます。
    診察前にホルモン採血を行います。
    結果が出るまで1時間程度かかります。
    卵子が成熟しているようなら、タイミングをとっていただく日程をお伝えしています。
    確実に排卵をおこさせるためには点鼻薬をしてもらいます。
  • 排卵後
    妊娠を補助するため、黄体ホルモンを内服してもらいます。

STEP.03 人工授精

タイミング療法で約半年妊娠しなければ、通常の夫婦生活では妊娠出来ない原因があると考え、次のステップ(人工授精)に移ります。
人口受精では、通常の夫婦生活に比べて妊娠する確率が2倍になると言われています。

STEP.04 体外受精・顕微授精

人工授精で妊娠しない場合には体外受精や顕微授精に移ります。
精子が良い場合には体外受精を、精子の状態が悪い場合には顕微授精を行います。

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