1. 妊娠12週未満の初期中絶手術
当クリニックでは、麻酔科標榜医であり母体保護法指定医である医師が手術の担当を行っています。このため、喘息、前回帝王切開、アレルギー体質、高度肥満(BMI30<)などの手術リスクの高い患者様にも対応しています。
このようなハイリスクの患者様の場合、麻酔器を備えた手術室で行い、術中の呼吸障害、血圧低下、アレルギー反応などのトラブルに対応できるようにしています。
また、中絶手術中は鎮痛剤を混ぜた静脈麻酔を使用して眠っている状態になるため、痛みはありません。
初期(12週未満)中絶手術には、掻把法と吸引法の2種類があります。
当クリニックでは、身体への負担が少ない手法として、自動吸引法(EVA)を行っています。
EVAは金属製の器具を使用しますが、手動吸引法(MVA)はプラスチック製の器具を使用します。
このためさらに身体への負担が少なく安心な吸引法です。
MVA希望の場合は、別途料金をお支払いいただくことになります。
料金については、スタッフへお尋ねください。
手術後の診察は、患者様のご希望により超音波検査のみだけでなく、子宮内の癒着の有無を確認するために子宮鏡を行っています。
子宮腔癒着症(アッシャーマン症候群)を認めた場合、レゼクトスコープを用いて癒着剥離を行い、再度妊娠に適した子宮の状態に戻すことが出来ます。
当クリニックでは、癒着剥離術以外にレゼクトスコープを用いた粘膜下筋腫に対するTCRMや内膜ポリープに対するTCRPを数多く行っています。
すべての患者様に安心して手術を受けていただくように多くの対策を行っています。
また、不妊治療の経験を活かし、術後の妊孕性の温存に力を注いでいますので、出産希望妊娠時まで責任をもってまいりたいと考えております。
2. 妊娠12週以降から22週未満の中期中絶
子宮頸管の十分な拡張が必要なため、4から5日の入院が必要です。また、薬剤を使用した分娩となります。